「印刷」についての再考察

「印刷」についての再考察


先日、地元福山市の専門学校において、デザインを専攻している学生の皆さんへ
「印刷」についての出前授業をさせていただきました。

「印刷」は、わたしたちの生活に寄り添って発達してきました。
改めて調べてみるとその歴史は古く、誕生は7世紀まで遡ります。
「情報を伝えたい」「情報を保存したい」という情熱は技術を発達させていきます。

1980年代のMacintoshの実用化はインターネットの普及とともに、印刷業界に革新と多様性をもたらしました。
今ではメディアミックスのような一定の枠にとらわれない手法が広告戦略として利用されています。

辞書で調べると「印刷」とは「文字・絵・写真などから成る版を利用して紙・布などに同一物をたくさん刷ること」と書いてあります。
確かに客観的な視点から見れば、大量の複製物を作ることが「印刷」であることは間違いありません。

お客様から見れば「印刷」とは「販売促進や情報伝達のための一つの手段」でしょう。

ベッセルプリンティングでは、「印刷」=「プレス」を中心として、
デザイン・組版・刷版といった「プリプレス」、断裁・後加工などの「ポストプレス」をおこなっています。
そんなわたしたちにとって「印刷」とは「チームワークによって新しいものを作り出すこと」でもあります。

視点の置き方によって「印刷」にも様々な解釈が生まれます。

進化を続ける環境の中で、デジタルデータを作成する技術や意義も変化し続けるでしょう。
プリプレスに身を置くわたしにとって「印刷」とは「学びの場」です。

改めて「印刷」について考える貴重な機会をいただき、ありがとうございました。